シュトラックデンチャーとは
シュトラックデンチャーのコンセプト
Dr.シュトラックによる総入れ歯の理論
当院の総入れ歯は『シュトラックデンチャー』というドイツチュービンゲン大学のDr.Reiner Strack(以下、Dr.シュトラック) が開発した形をそのまま受け継いでおります。
1949年、ドイツチュービンゲン大学のDr.シュトラックは、これまでの小さな入れ歯から、口元を内側から膨らます大きな入れ歯を推奨された方で、現在、彼の理論は歯科教育に大きな影響を与えています。
歯を失い骨が痩せると、入れ歯自体が小さくなってしまい、口元が凹み老けた表情に見えてしまいます。いわゆるお年寄りの顔立ちです。シュトラックデンチャーは、口の周りの筋肉、唇、舌の均衡をとり、もと歯があったところに歯を並べ、口元を内側から膨らます効果を得ることができます。これまでのお年寄りの表情から若々しさを取り戻すような総入れ歯を開発しました。
さらに顎の関節やかみ合わせに調和した人工歯を開発、特許を取得しました。
現在使われているオルソシット人工歯です。 最初は陶器で有名なフュッチェンロイター社の陶歯でした。
Dr.シュトラックは、今日世界中で広まっている総入れ歯の源流となります。
シュトラックデンチャーのコンセプトは、入れ歯のかみ合わせにより、顎の関節を守ること。総入れ歯で顎の関節に痛みがある方が多いことはあまり知られていません。
顎の関節と、人工の歯の形は密接に関わっており、正常な関節だと、歯には溝があります。
しかし、高齢者の顎の関節の骨は、平坦にすり減っていることが多く、人工の歯の形はそれに合わせると、真っ平らな平坦な形になってしまいます。シュトラックデンチャーは、そのような状況を改善し、歯があったときの口腔内の状態を再現することが可能です。
患者さまの条件に応じて歯を並べられる人工歯
シュトラックデンチャーの人工歯には、1953年、チュービンゲン大学歯学部にてDr.シュトラックがデザインしたオルソタイプを使用しています。Dr.シュトラックは、長年に渡る「下顎の運動の研究」によって、快適に噛むことができるシステムを開発しました。歯の形は、4面のピラミッドで構成される幾何学的な形態になっています。
この幾何学的な歯の形は、患者さまの口の中に応じて理論的に設計されています。また、素材は、最初は陶器で有名なフュッチェンロイター社製でしたが、30年前からは、リヒテンシュタインのIvoclar社による、イソシットを使用したコンポジットの人工歯を使用しています。
シュトラックデンチャーの形態
従来の入れ歯と比較すると、下顎の形が特に異なっています。従来は、入れ歯の揺れを抑えるために、舌の奥まで入れ歯を伸ばしていました。しかしこの形状の場合、大きく口を開けたときに浮き上がることが多く、舌が動くと入れ歯が外れやすいのです。
それに対して、当院が取り入れている上下顎同時印象法によるシュトラックデンチャーは、舌が自由に動けるようにしました。歯が抜けると骨が薄くなります。それを補うのが床(ピンク色のプラスチック部分)ですが、この床の面積を大きくするほど入れ歯の吸着力も高まります。
そして、頬の筋肉の力や、唇や舌のサポート力も入れ歯の吸着力を高め、それらの力のバランスが保たれているところに人工歯を並べると、とてもよい入れ歯ができあがります。逆に、これらのバランスが取れていないと、笑った時に下の歯しか見えなかったり、噛み合わせが低くて顔がつぶれたように見えたりします。
入れ歯は、笑った時に、上下の歯だけが少し見えるように作るのが理想的です。上下顎を別々に型とりする従来の方法では、このような歯の情報を得るのが難しいことから、上下顎同時印象法は精度の高い、新しい技術と言えると思います。
従来の入れ歯との違い
これまでの総義歯は、小さな入れ歯が基本となっていました。
歯を失うと、骨が薄くなり、顎が小さくなります。従来は、小さくなった顎に合わせて入れ歯を作っていましたが、小さな入れ歯は、どうしても口の中に食べカスが入りやすくなり、常に食物が停滞した状態になります。
一方、シュトラックデンチャーの場合は、筋肉の圧のバランスがとれたところ、つまりは、もともと歯があった場所に人工歯を並べるため、食べカスが入る余地を作りません。また、生来の歯があったときと変わらない表情を再現、さらに年齢マイナス10歳を目指して患者さまにご提供させていただいております。
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