若い方の総入れ歯について
これまで総入れ歯というと、お年寄りが歯を失ったらするものというイメージがありました。
先日、当院で治療をさせていただいた、若い患者さまより
「先生のホームページや小冊子の中で、かなりのおばあさんの写真ありましたよね?あの写真、ある意味勇気をもらいましたが、年取ったら歯を失い、入れ歯にすることは、当たり前のイメージもあります。でも、私みたいにそうでない人や若い人は違う論点で見ていると思います。」
「口元を綺麗にしたいと、食べたいって、きっと違うんだと思います。食べたいだけなら、それこそ保険適用な歯でもいいと思います。でも、稲葉歯科医院が推奨しているのは違いますよね!」
とご意見をいただきました。
ドイツの入れ歯を専門に、稲葉歯科医院を開業して20年になりますが、私が女医ということもあり、ご相談を受ける多くの方は若い女性の方です。
総入れ歯の治療は、歯を入れるだけではなく、骨が凹んでしぼんでしまった口元を内側から膨らますことができる方法です。
内側から膨らますことは、インプラントでは難しい方法だということは、あまり知られていません。
インプラントは、骨の厚みのある安全な場所に入れるものなので、どうしても内側に歯を並べる必要があります。
口元はしぼんだ状態になってしまい、それを気にする方々は3ヶ月に1度、膨らみを出すためにボトックスを入れている方も少なくありません。
総入れ歯は、ほうれい線やシワの部分において、ご自分の好きな膨らみを簡単に再現できます。
当院の患者さまは、入れ歯になってしまったというネガティブな気持ちよりも、美しくなって嬉しい!という気持ちが上回り、不安な気持ちを消してしまうとおっしゃいます。
全ての歯を失ってしまった方が、インプラント治療を行う場合、とても長い時間がかかります。
その間、合わない仮の歯を強いられ、入れ歯は良くないものだと思わされてしまいます。
しかし、最初から精密に作られた総入れ歯であったならば、きっとインプラントをしなくともご満足いただけると思います。
何より、総入れ歯は、今まで悩んできた口元を比較的短期間で一気に解決できる方法だと思います。
今回、ご意見をいただいた方は、今では友人のように接してくださり、私に提案やアドバイスをいただける存在となりました。
患者さまは、お写真について、恥ずかしいことではないので顔も出してくださいとおっしゃっていただきました。
それくらい自尊心を持っています。とのお言葉は今悩んでいらっしゃる方々全員にお伝えしたいです。
総入れ歯治療後、1ヶ月が経ち、ボビーコールドウェルのライブを聴きにBillboardに行かれたそうです。
「お料理も十分に堪能することができ、最高の時間を過ごすことができました。」
とご報告いただきました。
患者さまにお伝えしたいのは、昔の保険の総入れ歯のイメージと、昨今開発された、最新の総入れ歯は製作方法も満足度も全く違うということです。
たくさんの歯を失ってしまい、悩んでいらっしゃる方、インプラントだけではなく、当院の総入れ歯をご検討されてみてはいかがでしょうか?