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最新の総入れ歯について

最新の総入れ歯について、当院の考えをお伝えしたいと思います。

インプラントは最先端の治療として周知されておりますが、総入れ歯というと、お年寄りがするもので、取り外しを行い、入れ歯洗浄剤に入れるような古いイメージが拭えません。

しかし今回は、総入れ歯も進化しているということをお伝えしたくブログに記載させていただきたいと思います。

様々な理由、全身疾患などがあり、インプラントができなかった方であっても、総入れ歯治療は、これまでのお悩みを短期間で一気に解決することができる方法です。

最新の入れ歯と聞くと、デジタルやバーチャル治療だと思われるかもしれません。

しかし、実はアナログの細やかさにはまだまだ追いついていけないのが現状です。

当院は、長い歴史を持つドイツの総入れ歯の技術を取り入れておりますが、その間たくさんの開発者が関わり材料や素材の改良して参りました。

特に総入れ歯の大家と呼ばれる、Dr.シュライヒは、人生の大半を総入れ歯の研究に費やしてきました。

4000件にも及ぶ、総入れ歯の長年の研究報告から、快適なバランスを保つことができることも発見しました。

私たちがお伝えしたい最新の総入れ歯は、確実に患者さまの口の中をコピーすることができ、完成前に実際に患者さまの口の中でシミュレーションできる技術です。

従来法は、上下別々に型とりを行い、型とりを行うのと、かみ合わせの位置決めは別々に行われるため、最終的に誤差を生じることがあります。

また型とりの際、先生の手加減により、入れ歯の形が小さくなったり大きくなったりします。

それにより、先生によって上手くいったり、いかなかったりする事がありました。

当院顧問、稲葉繁先生が開発した上下顎同時印象は、それらの問題点を解決し、上下一緒に型とりを行うと同時にかみ合わせの位置決めを行う方法を開発しました。

型とりの最中には唾を飲んでいただきます。

そうすることによって、患者さまが飲み込みを行う状態の、口の中の状態を再現することができるのですが、これはバーチャルやデジタルで行うことはできません。

また、従来の総入れ歯は、舌を前に出したり、唾を飲んだりするときに、入れ歯が外れてしまいました。

その問題点を解決するために、舌の動きのじゃまをしないので、入れ歯は動くことなく、つばを飲むことができ、発音もしやすく形を改良しました。

従来の製作法は、上下に分かれるフラスコに蝋義歯を埋没したのち、そこにレジンを詰めて熱湯で重合させるという簡単な方法です。

レジンは元々熱を掛けると必ず収縮します。そのため、フラスコの中でレジンは重合収縮を起こし、床の中で気泡となって残ってしまったり、変形の原因になったりします。

保険の入れ歯を長く使用すると気泡の中へ色素が沈着したり、臭いの原因となったり、破折しやすくなってしまったりするのはこのことが要因となるからなのです。

このような原因から、その弱点を補填することができる方法が考えられました。それが当院で採用している『イボカップシステム』です。

イボカップシステムは、3トンの圧力に耐えるフラスコと6気圧の圧力でレジンを補うことができる方法で、重合収縮を補正しながら精度の良い総入れ歯を作ることが可能な方法として開発されました。

最新の総入れ歯とは、デジタルやバーチャルを駆使して製作する考えもあると思いますが、私たちは、ヨーロッパを中心とした総入れ歯の巨匠がトライアンドエラーを繰り返しながら、受け継がれてきたものを、更に改良して進化させたものだと思っております。

人工歯の形一つにしても、全てにおいて意味があります。

    「故きを温ねて新しきを知る」

昔のことを研究し、そこから新しい道理や知識を得ることが、最新の総入れ歯ではないでしょうか。

当院の総入れ歯に関しては、こちらも合わせてご覧ください。

口元を自由に作ることができる総入れ歯

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