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総入れ歯で天然の歯と同じ歯並びを再現する方法

入れ歯が安定し、しっかりと吸着するには「天然の歯があったころと同じ場所に人工の歯を入れることが最も良い」とされています。

歯の並びについて

歯の並びについて

インプラントは、骨の厚みがある内側に植立するため、元々の歯の位置を再現することは難しく、内側からボリュームを出すことには適していません。その点、上下顎同時印象法によるシュトラックデンチャーは、内側から自然なボリュームをだすことが可能なので、自由に口元を作ることができ、若々しい表情が取り戻せます。

まずは、上顎の前歯から並べていきます

最初に上顎前歯の位置決めを行いますが、上下顎同時の型採りによって唇の形状が記録されているため、これに基づいて前歯の位置を決定します。フェイスボウトランスファーを行い、正確に再現された模型の左右前後のバランス、形をよく観察します。

まずは、上顎の前歯から並べていきます1 まずは、上顎の前歯から並べていきます2

前歯は患者様の要求度が高いところであり、個性の表現が大切です。上顎前歯の先端は、唇から2〜3ミリ程度下げるのが一番美しく見えるポイントです。前歯はあくまでも審美性を優先し、患者様のご希望に合わせ行います。さらに、歯が抜けた後に残っている溝などから、天然歯があった位置を確認し、上顎の硬い部分柔らかい部分などを分析して、模型に線を引いていきます。

まずは、上顎の前歯から並べていきます3

また、上顎にある、口蓋皺襞(上顎のひだ)と呼ばれる一番目のひだの端から9ミリのところに、犬歯があたるのが基準(基準CPCライン)といわれています。これは、インプラントにはできない技術です。なぜならば歯を失うと、その部位には骨がないからです。

そういった基準も重視しながら、前歯から奥歯へと順番に、上顎の歯を並べていきます。

入れ歯の形は、上下顎同時に型採りを行うことにより、様々な情報が得られているため、自動的に形を決定することができます。

下顎の歯は犬歯から並べていきます

続いて下顎の犬歯を並べます。この位置が決まることで、臼歯を並べる位置の基準ラインを決定することができます。その後、調節湾曲というテンプレートを用いて、理想的な歯並びになるように人工歯を並べていき、最後に下顎の前歯を並べます。

下顎の歯は犬歯から並べていきます1 下顎の歯は犬歯から並べていきます2

下顎で最も大切なところは、舌側の形です。上下顎を同時に型採りすることにより、舌を前にだしたり、嚥下(つばを飲み込む)運動が記録できるため、舌側の形を記録することができます。基本的にはこれが下顎舌側の床の外形となります。

下顎の歯は犬歯から並べていきます3

舌の動きを十分考慮することが大切です。通常、従来の総入れ歯は、嚥下や発音の時に舌の動きのじゃまになっていました。舌に痛みを感じたり、外れやすくなったり、発音が難しくなります。

シュトラックデンチャーの特徴として、舌の動きを邪魔しないように設計されています。そのかわり、舌の動きにはほとんど左右されない部分を利用し、維持安定に役立てています。

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