総入れ歯にするには〜治療の進め方や期間について〜
Q.仕事の都合でどうしても前歯のない期間、明らかな発音障害を避けたいのですが、総入れ歯にするには、どのくらいの期間がかかるのでしょうか?治療の進め方なども教えていただきたいと思います。
A.歯が残っている状態から、最終的な完成形までどのくらい期間がかかるのか、治療の進め方などの目安がわかると、仕事のスケジュールや、旅行、食事会の約束などを入れやすいと思います。
ここでは、当院における総入れ歯の治療の進め方や期間についてお伝えさせていただきたいと思います。
患者様の多くは、前歯だけ残っている、奥歯のブリッジがグラグラで今にも抜けてしまいそう。という、ギリギリの状態でご相談にいらっしゃいます。
治療をお引き受けさせていただきましたら、まずはできる限り早い段階で患者さまのお悩みを取る必要があるため、仮の歯の製作が必須となります。
歯のある状態で型とりをさせていただき、模型上で抜歯、仮の歯を製作します。(型とりから約2週間)
(※この時、型とりを行うことで歯が抜けてしまうのではないか心配される方もいらっしゃると思いますが、できる限り抜けないように、寒天という材料を使用し保護しながら型とりを行います。)
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ご来院いただき、実際に抜歯を行い、すぐに仮の歯を装着します。
このステップが、全体の治療の中で患者様にとって一番大変な時期です。
発音や飲み込みなどを練習していただく期間となり、慣れていただくのに、1週間から3週間かかります。
5日目あたりからは、違和感はありますが、通常通りお仕事を開始していただくことも可能です。
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3週間経過すると、食事や会話にもなれるため、お友達との食事会などができるようになります。
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抜歯をしてから少なくとも3ヶ月から半年は歯茎や骨が不安定な状態なため、
仮の歯で過ごしていただくことになりますが、仮の歯であっても快適に過ごしていただけるように、1ヶ月に1度の間隔で調整をさせていただきます。
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3ヶ月が経過し、歯茎や骨が固まり、綺麗になったら、本番の型とりを行います。
この段階で、患者さまは仮の歯に慣れていただいているため、日常生活には何も支障はありません。
そして、いよいよ型とりです。
本番の型とりが始まってからは、4回で完成となります。
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1回目 最初の型取り→模型作り→診断→精密な型取りを行うためのトレー作り(患者さま来院滞在時間2時間)
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2回目 精密な型取り→製作(患者さま来院滞在時間2時間)
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3回目完成一歩手前で、かみ合わせや発音、審美性のチェック(患者さま来院滞在時間2時間)
かみ合わせや審美性のチェックは、最終形を予測するために非常に大切なチェックポイントとなります。
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4回目完成です(患者さま来院滞在時間2時間)
患者さまには仮の歯に慣れていただいているため、完成形への移行は大変スムーズです。急がずに、少し余裕を持って製作することで、患者さまの満足度が120%となることを目指しております。
期間は、治療と治療の間は少なくとも2週間いただいております。(約2ヶ月)
治療中の仮歯もクオリティーを高めて作りますので、日常生活には差し支えないのでどうぞご安心ください。